脚本を書くことの楽しさと書き方 【第2話 2020.7.5】

今回は脚本の書き方について少し触れてみたいと思います。

書きたい物語『描きたい形』を考えながら作品にしていくわけですが、今、僕が本当に伝えたい事柄が定まってないと作品自体を書きたいと思わないんです。
というか書けません。書きたくないものを書くと確実に面白くないからです。
どういうこと?と思われるかも知れませんが、あくまでも今現在の僕の作品作りの方法としてなのでその辺りはご了承ください。

まずはテーマの収集をします。

これは無意識的に常に考えています。興味が湧いてくるようなことがいいですが、なかなか簡単には出会いません。面白そうだなと思うことは必ずありますから、ここはこだわって探し続けていきます。
当たり前かもしれませんが、面白くないことをやっていても絶対面白くないでしょ?本を書く時も一緒なのです。

だから自分が興味があるもの、興味が沸くものを探し続けます。

もし興味のないジャンルを書いて欲しいと依頼された時は、色んな視点から見て、こねくりかえして自分が興味が湧くようにテーマを作り替えますね。
しかし、決めたからといって考えを固めてはいけません。テーマ自体も変わっていく可能性があるのでこっちの方が面白そうだなと思ったらどんどん変えていったり、元に戻したりすることもあると思ってください。

テーマが決まってからはというと、更に深掘りするために何かしらのキーワードと融合させていきます。
例えば、テーマが家族愛だとすると、それを「裏切る」というキーワードから広げていきたい場合、家族を裏切る事はいけないこと、何故家族が裏切られなければならなかったのか、何故父親は裏切ったのか、理由は何なのか、悪いことだったのか、第三者に妨害されたのか、などなど出来る限り沢山の疑問を投げかけます。出てきた疑問点をいろんな視点から形を変えて組み合わせたりしてみて、何となく「家族愛」「裏切り」の大元を作ります。すると、「裏切られた家族愛」という漠然とした大きな枠ができます。それを元に三行ストーリーを作りま「離れ離れになっていた兄弟がある事件に巻き込まれ、裏切られた相手が実は父親で、父親のことを追い求めているうちに家族の秘密やそうなった経緯が明らかなっていきお互いを許し合う」これが、一番外側の物語のケース(箱)です。

さあここからです!が、とても長くなりましたので今回はこの辺りで。今週も素敵な一週間になりますように。

長壁吾郎

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