芝居の稽古法はその他の仕事にも共通して使えるインプットとアウトプットです【第12話 2020.9.13】

イン・アウトプットと稽古について

さてさて、今回のテーマはは演劇の稽古の方法にも当てはまるのですが、
「インプットとアウトプットの関係性」を考えてみましょう。
役者は台本を手にしてから覚えていくまでの過程で考えると、
まずは、しっかりと読むことから始まります。
物語の内容が理解できるまで何度も読みます。
何度も読んで理解した物語をさらに理解するために、
その時点でインプットして理解した内容を人に話します。
これがアウトプットですね。
インプットは集中して真剣にやることが前提です。
そしてなるべく細かく話します。
それも自分が納得するまで話します。
それができたら再度台本を読みます。

インプットとアウトプットの次にすること

ここまでの作業が出来ると、
インプットしている内容が鮮明になってきています。
出来ればこの作業を最低3回は繰り返しましょう。
さらに深く内容が頭に入ってきます。
これまでの作業と並行してセリフは音読して覚えていきます。
ここで注意したいのが、自分の配役だけのセリフを音読してはいけません。
全ての配役、そして、ト書きまで音読していきます。
全てのキャラクターは自分が発している音から形作られていくので、
この時点で色々試してみないと幅が広がりません。
自分の配役はもちろん、相手役も全て音で形作るのです。
ただ、ここでの注意点は、「決め付けないこと」です。
あくまでもアバウトに、尚且つ鮮明に作り上げていくのです。

記憶に定着させる

このような方法で、インプットした内容をアウトプットことで、
自分の中で物語やキャラクターがどんどん立体になっていき、
記憶に定着していきます。
アウトプットの回数は多ければ多いほどいいのです。
セリフも音読すればするほど
自分の中に刻み込まれていくので、
より自然体で話すことができます。
そして、稽古になると相手役はその役の人が喋ってくれるので、
改めてセリフを合わせながらキャラクターが形成出来ていきます。
稽古方法としては、毎日毎日セリフばかり口に出すのではなく、
物語の話やそのキャラクターの話を役者仲間や第三者に聞いてもらうのです。
運が良ければ第三者の人は質問までしてくれるかもしれません。
「そのキャラクターはなんでそんなセリフを言うの?」
なんて質問がきたらラッキーです。
自分が感じて演じているキャラクターのことを思いっきり紹介していきましょう。
しかし、その質問に答えられなかったら、
まだそのキャラクターになれていませんし、
物語を理解出来ていません。
まだまだ努力が必要ということです。

理解を深めるアウトプット法

このように色んなアプローチで理解することを繰り返しながら、
キャラクターと同化していき、
やっとお客様の前で演じる事ができるのです。
まとめると、まずはその物語の本質を知ることから始まって、
その後にキャラクターが構築されて、
自分の中に入れていき、
相手と合わせて調整。
そして、舞台や撮影本番に挑むということです。
だから、一回一回の稽古や本読みは勿論真剣にやらなければなりません。
そして物語は常に頭の中で理解しながら立体化されていくのです。
インプット1に対してアウトプットは
最低5~10だと考えてください。
この工程はできる限り早くやりたい行動サイクルです。
どんな職業でも当てはめていき、
実践していくと、違う何かが見えてくると思います。
インプットとアウトプットを利用して、
自分の記憶に定着させてスキルを沢山育て、
これからの人生がより良く豊かになるように
行動してみてはいかがでしょうか?
何事も真剣にやって、楽しんでいきましょう!

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