伝える事は明確なイメージが必要になるという事【第18話 2020.10.25】

伝える事

今回は、「伝える」ことについて書いていきます。
「伝える」と言っても幅広くありますが、すぐに思い付く「伝える」とはどんなことなんでしょう?

日常会話ですと例外を除き、
何も考えずに大体の方が思ったことを伝えています。
何かをお願いする人は、そのお願いを伝えています。
そして、お願いを聞く人は、引き受けるか断るか、
どちらかの意向を伝えています。

そうです、日常会話をする
という行為が伝えたいからやっている行為そのものなのです。

しかしこの会話の間に何かが入ると、
結構な割合で伝えることができなくなったり伝わらなかったりするのです。

その何かとは? 例えば手紙はどうでしょう。

内容はいろいろありますが、良いように思われたい、
こう書くとどう思われるんだろう?
読める字を書かないと、
などなど少し余計な感情が入ってしまい、
本来言葉でなら言えることが100%伝わらなくなります。
考えれば考えるほど伝わらないのです。

違う例を挙げると、極端ですが演技をする、となるとどうでしょう?

本来、作品(脚本家)が伝えたいことを
どう表現して伝えるかということを役者は考えていくわけですが、
思うようにセリフが覚えられなかったり、
動きがしっくりこなかったりすることがあります。
演技と日常会話、手紙って違うんじゃないの?
と思われるかもしれませんが、

伝える対象は一緒です。

日常会話と同じ。

手紙も同じ。

演技も、YouTubeでの動画配信、

stand.fmでの音声配信も全て同じなんです。

伝えることが得意な人ができていることは、
今自分は、何が言いたいのかが明確になっているだけのことなのです。

さらに言うと、

伝えたい相手のペルソナ設定、特定(顔が思い浮かべられるくらい)の人の
設定が自分の中でできているかいないかだけのことなのです。
だから日常会話は成り立つのです。
顔が見えない手紙やSNSではどうしても伝わらない部分が出たり、
受け取り方を間違えると
へんてこりんな関係になったりもするのです。
文字は怖い、と言うより、
書く人がペルソナ設定ができていないだけの話なのです。

演技もそうなんです。
実際は架空の人物を演じるわけですが、
その人物が何を誰にどう伝えたいのか?
という単純なところから理解していけば、
セリフも動きも驚くほど早く出来上がってきます。
実際は演技なので、自由に変化を付けていきますが、
基本的には伝えるという観点からすると、
皆同じなんですよね。

なのでもしこれをご覧になってから、
会話以外で誰かに何かを伝えるときは、
明確な誰かを想像して明確に何を伝えたいのかを
簡素にストレートに発信してみてください。
形や見た目は後から変えていけますが、
伝えたい瞬間の「それ」はその瞬間しかない
という風に思って行動すると必ず伝わります。
フィルターをかけないようにストレートに誰かに伝えるのが
本来の伝えるということなのです。


「伝える」ということは生活していく中で無くてはならない行為です。
伝える、伝えられるという幸せな行為をもっと広めていきたいものですね。

それでは今回はこの辺りでおしまいにします。
今週も皆様にとって素敵な1週間でありますように。

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